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適応障害になったら ~それは鬱病の一歩手前かもしれない~

 私は仕事のストレスが原因で適応障害になり、仕事を辞めました。
適応障害ってなに?から、私がどうやって適応障害を発症したか、我慢し続けるとどうなってしまうのか、をお話したいと思います。
適応障害になったらそれは鬱病の一歩手前です。

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適応障害はこんな病気

●適応障害とは?

 

適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
ストレスとは「重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事」です。ストレス因は、個人レベルから災害など地域社会を巻き込むようなレベルまで様々です。
また、ある人はストレスに感じることがほかの人はそうでなかったりと、個人のストレスに対する感じ方や耐性も大きな影響を及ぼします。つまり適応障害とは、ある生活の変化や出来事がその人にとって重大で、普段の生活がおくれないほど抑うつ気分、不安や心配が強く、それが明らかに正常の範囲を逸脱している状態といえます。
さらに、ICD-10の診断ガイドラインを見ると、「発症は通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない」とされています。ただしストレスが慢性的に存在する場合は症状も慢性に経過します。

~中略~

しかし適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。

 


●適応障害のサイン・症状

 

適応障害にはどんな症状があるのでしょうか?
こちらもICD-10の診断ガイドラインを見ますと、抑うつ気分、不安、怒り、焦りや緊張などの情緒面の症状があります。

~中略~

適応障害ではストレス因から離れると症状が改善することが多くみられます。
たとえば仕事上の問題がストレス因となっている場合、勤務する日は憂うつで不安も強く、緊張して手が震えたり、めまいがしたり、汗をかいたりするかもしれませんが、休みの日には憂うつ気分も少し楽になったり、趣味を楽しむことができる場合もあります。
しかし、うつ病となるとそうはいかないことがあります。環境が変わっても気分は晴れず、持続的に憂うつ気分は続き、何も楽しめなくなります。これが適応障害とうつ病の違いです。持続的な憂うつ気分、興味・関心の喪失や食欲が低下したり、不眠などが2週間以上続く場合は、うつ病と診断される可能性が高いでしょう。

 

※厚生労働省 ~みんなのメンタルヘルス~ より引用

 

適応障害発症まで ~私の場合~

去年まで都内で会社員を務めていました。
会社名をあげれば誰もが知ってるような会社で、大手のメーカーです。
昨今の働き方改革が広がる前までは、例にもれずうちの会社も常に残業過多でした。
私は生産管理部門にいて、その管理部門の小工程でリーダーのサポート役を務めていました。
リーダー1人にサポート5人という構成です。
いくら頑張っても、残業が減らない毎日。
しかも現場の人間のマンパワーのみで動かしているような状態です。
そんな状態だったので、ひとり、ひとりと人が辞めていきました。

2年ほど前にはリーダーも部署移動でいなくなり、とうとうサポートの私とあともう1人の2人で業務するようになったのです。
ちょうどその時期に全体的な生産システムの大きな変更があり、導入後に不具合が連発していました。システム検証が十分にできないまま導入されたのです。
なぜシステム検証が十分でなかったのか?というと、検証にあてる人員も時間も無い状況なのに期限だけは決まっていたので、上から言われた期限を守るために無理やり導入されてしまったようなのです。
大手のメーカーでこんなことがあるなんて、信じられなかったのですが、事実です。
人員減少で通常業務をひとりで2~3人分しなければならなくなったこと、新規システムの不具合処理やクレーム対応が重なり、日々走り回りました。
そんな日々が続いたある日

何かが、おかしい。 呼吸ができない!

心臓の鼓動がはやまり、うずくまりましたが、なんとか深呼吸をして落ち着きます。
そのあたりから仕事中に適応障害の症状を思われる現象がおこるようになります。
電話が鳴ると「また不具合やクレームではないか?」と思い電話を持つ手が震えたり、仕事中は常に呼吸がうまく出来ず息苦しいのです。
ですが、仕事以外のときは何も問題ありませんでした。

 心療内科を受診する

数か月も続く症状に耐え切れず、心療内科を受診することにしました。
会社の保険組合でカウンセリングを受けていてそのカウンセラーに勧められたのがきっけかけです。
心療内科での診断は「ストレスによる適応障害」、そして「このまま我慢し続けると鬱病になるよ」と言われました。

そのときの私の気持ちとしては、「やった!仕事をやめるきっかけができた!」でした。
ずっと「辞めたい」とは思いつつも自分に自信のない私は、「この仕事を辞めて食べていけるのか?」「アラフォーで仕事辞めるなんて再就職絶望かも」という思いが心のどこかにあったのかもしれません。実際に辞める決意を固めるまでには至っていませんでした。

ですが、心療内科で「適応障害」と診断されたことで、仕事を辞める決心がつきました。
重度の鬱病患者が身近にいるので適応障害から鬱病になってしまうことの恐ろしさも知っています。
もちろん心療内科の先生には退職は止められました。
「まず、休職をして様子をみてはどうか?」と言われます。
ですが、私としては「もうこの仕事は続けられない」「休職しても元の部署にもどされる」と思っていたので、休職の選択肢はありません。

「この機会に、続けていた資格の勉強に集中し、春になったら北海道に住もう」
こう考えられたのは私が独身で身軽だったから、というのもあると思います。

もし、あなたが仕事が原因で適応障害になったら

家族がいれば、仕事を辞めることを躊躇するのは当然です。
ですが、もしなにかしらのストレスを抱えていて、そのストレス状態におかれると不安感や憂鬱を伴う症状が出てくるという人がいたら、適応障害を疑ってみるべきです。
適応障害の症状を我慢しつづけるといずれ鬱病やパニック障害などになる可能性もあります。
そうなってからでは大変で、完治に時間もかかりますし、仕事も続けることは難しくなります。
ストレスの原因を排除できれば、数か月で適応障害はおさまります。
仕事を辞められる状況ではなくても、心療内科で診断書をもらえば休職という選択肢もありますし、配置換えをしてもらいストレス原因から離れるという手もあります。

あなたを大事に思う家族・友人のかわりに言います。

お願いだから、無理をしないで! 適応障害を我慢し続けないでください!!

適応障害は甘えじゃありません。
そして、原因をとりのぞけば必ず治る病気です。
悪化してしまう前に、心療内科を受診することをお勧めします。

 

最後まで読んできただき、ありがとうございました。